ピルキントン オプチホワイト
第4回 板ガラスフォーラム資料
ドイツ連邦議会議事堂
復活した近代ベルリンの象徴ランドマーク
写真−発光しているように自然光を分散する円錐形ガラス構造
設計:サー・ノーマン・フォスター
火災についての疑問に輝くばかりの回答

防火ガラスの需要は、この20年、ビルディングにガラスを豊富に使う傾向と並行して増加した。
そして、より新しい提案がなされた。
そして、いま、伝統的であれ、近代的であれ多くの建築設計において、
"火災に対して安全な"より大きな開口部への探求がすすめられるようになった。
例えば、フランクフルト商業銀行の内部空間の仕切り、また、ドイツ連邦議事堂の
主要個所に採用されたPilkington PyrostopTM 等がその一例である。

技術革新によるPilkington PyrostopTM


ヨーロッパには、ビルディングの防火材料に関する性能基準があった。
20年前、その基準に最初に合致したのがパイロストップ(Pyrostop)であった。
しかし、一般の認識は、まだまだ低かった。
以来、グループとして耐火ガラスの用途・市場開発が大きな任務となった。
やがて、その技術開発は、非居住ビルディングの設計にリンクしていった。

Pilkington PyrostopTMは、ガラス特有の利点を探求する先導役を担った。
幸い、美しく、機能性のあるビルディングを建築したいという反応が起きた。
別の面では、消防隊または安全基準を改善するために奮闘する政府機関の重要な目的でもあった。
一方、ガラスシステムの専門業者との協力で、耐火ガラスの生産者は、耐火からの需要と建築仕様
からの需要の両方を達成するために前向きに取り組んだ。Pilkington PyrostopTMの応用は、
室内の壁と防火ドアの耐火パネルから始まった。
今日、すべての耐火ガラスの用途は、例えば、ガラスドアから、天井まで広がる透明防火壁および
屋根の構造、廊下、床そして外装ファザード等で、しかも、サイズが大きくなっている。
広範囲の用途は、ヨーロッパのあらゆるビルディングで見ることができる。
Pilkington PyrostopTMあるいはPilkington PyrodurTMが取り付けられると、
基準のフロートガラスとの区別できない程、きれいに仕上がっていることが分かる。
Pilkington PyrostopTMは、光学的特性を改善する為に、高透過のPilkington OptiwhiteTMを採用した。
唯一製品に記された品質マーク、例えば、Pilkington PyrostopTMあるいはPilkington PyrodurTMによって
初めて区別できる程の仕上がりである。
ピルキントン社は、この耐火ガラスにおいても世界のガラスメーカーの第一人者であり、
この製品の中心的プレイヤーである。
事実、この20年以上、施工仕様書、実際上のシステム開発、試験、研究に対して投資を続けている。
最近、1981年にドイツ・アーヘン病院に取り付けられた最初のPilkington PyrostopTMがその建物の
改修の際に取り外され、19年間使用後の性能試験を専門試験所で行う機会を得た。
その結果は、軽々と90分防火性能をクリアした。

芸術にまで高めるPilkington OptiwhiteTMの性能

サー・ノーマン・フォスターによるドイツ連邦議事堂は、芸術の理想を極めるように表現されている。
最新の防火技術は、復活した近代ベルリンにおけるすてきな象徴的ランドマークになる建物を支えている。
Pilkington PyrodurTMは、特に議場を取り巻くガラスの壁−その一枚一枚の寸法が1.35mx2.70mという
大きなものであり、その細いスタイリッシュなフレームはBMMによるものである。
そのガラスの壁は、高さ16m、長さが80mにも及んでいる。使用の内容は、衝撃試験、さらに遮音、
断熱に関する高特性、議場の上部を覆うガラスの天井、記者席に採用された。

Pilkington PyrostopTMは、炎、煙および火に耐えるように設計される。
最適な枠に取り付けられた試験で、30、60、90、120、そして今、180分の防火性能に合格した完全な
バリアでの断熱を与える。
Pilkington PyrostopTMは、基準仕様にホースの水流に対する抵抗が規定されている米合衆国の
要求リストにパスしている。
Pilkington PyrodurTMは、ガラスを通して伝わる熱放射をも完全にさえぎる効果とすぐれた機能を含む
30分間および60分間の完全な性能試験に合格している。
Pilkington PyrostopTMも、Pilkington PyrodurTMも、常に、多機能な性能を達成するように、
その他のピルキントンガラス製品と組み合わせて使うことができる。

建築かも施主も美観のあるものを作ることができ、ガラス建築に独自の特徴をつくることができるという
ことである。

結論として、複雑な設計をなくし、柔軟に魅力的で快適なそして火災の際に安全な建築を設計し、
生産することの過程において引き続き確認されつつある。
これは、ビルディングにおける効率を改善する大切な発展である。

文献
ピルキントン"gl@ss in building"July2000